四国フェアトレードネットワーク第4回目研修会

四国フェアトレードネットワーク第4回目研修会

7月6日午後、大雨の中一路今治へ。
JRも運転を中止しているらしく、T先生を鳴門駅までお迎えに行き一緒に向かいました。

徳島に住んでいても、自転車とバスとJRで生活をしている先生は、
実は「車が怖いんだ」とカミングアウトされ、私はいつも以上の安全運転(笑)

四国フェアトレードネットワーク研修の4回目会場となる
今治地場産業センターに到着しましたが、駐車場が一杯で
近くのコインパーキングから、歩くだけでずぶ濡れw

気を取り直し、研修に入りましたが、
なんと!本日の講師の方は、
昨年プノンペンに着いてすぐに連れて行ってもらった
「Mottainai World」を展開している経営者の方でした。

株式会社ありがとうサービスの井本社長。
「世のため人のため」を経営理念に定め、フードとリユース事業を展開されており、
あのMottainai Worldは、その一つだったようです。
日本で不要品となっているものが、カンボジアでは大きな店舗の中で山積み状態。
宝探しをするようなゲーム感覚で、買い物を楽しめるカオス空間で印象的なお店の一つでした。
こんなビジネス、誰が考えたんだろ?すごいアイデアだ!と、思っていました。

カンボジア到着2日目のことでした。

 

今回のお話は、モッタイナイワールドではなく、「ソラークマエ」のお話です。
カンボジア地雷撤去の活動をしている
認定NPO法人国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)
理事長の高山良二さん(愛媛県出身)が、地雷処理のかたわら
村が自立発展するための産業を追い求め、形となった焼酎です。
通訳の方と村のご婦人の3人で、酒作りの経験もなく取組みを開始したそうですが、
日本の酒造メーカーの協力を得て、独特の豊かで味わい深いお酒が誕生。
それを日本で販売しているのが井本社長です。
その販売がNGOの支援となり、カンボジアの農村部の更なる安全化と
発展をもたらす良いモデルとして、今回ご講演を頂きました。

現在も地雷撤去作業が進められている、
カンボジアのバッタンバン州カムリエン郡タサエン地区にある
オ・アンロック村では、肥沃な土地から良質のキャッサバが産出され
今回の「ソラークマエ」SORA KHMERの誕生となりました。
平和を取り戻した大地への乾杯!
まさに、乾杯に相応しいお酒ですね。

このお酒のNEWSは、Yahoo!NEWSにも取り上げられ、
当初予定した600本は即完売。
多くの人が、高山さんの活動を応援したいと購入されたそうです。

NPOやNGOの活動支援となる価値ある商品を生みだし、
多くの方にその活動を知って、応援してもらえること、
世界の課題を自分ごととして受け止めてもらうこと、
これが四国フェアトレードネットワークの目指しているものです。

善行は尊いものであるけれど、この資本主義社会の中で
それぞれの活動をどう持続していくのか、これが大きな課題です。
NGOと企業との連携には、社会と経済の良い循環を目指すことのできる
人や仲間との出会いが欠かせないものですね。

誰とやるのか、どんな思いでやるのか。
目先の損得よりも大切にするもの。
井本社長のこの言葉が、とても響きます。。

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