しばらく放置気味だったブログを、再開します。
自分の記憶の定着のために書き留めておくこうと思います。
2020年3月の終わりに始めた、この英会話レッスンが
昨年フィリピンを襲った大きな台風で、一時中断していました。
担当講師の住むエリアの被害が大きく、しばらくはWIFIも使えない状態で
ずっと心配していましたが、2月1日よりレッスンが再開できることになりました。
もう2年も続けているんだ~!!
飽きっぽい私が、こんなに続いていることに正直びっくりしています。
そして、2年も続けながら、いまだにこの会話レベルにもびっくりです(泣)
そして、やっぱり続いているのは、海外の最新ニュースや新しい研究について
知ることができることと、それに対するディスカッションができることです。
今日もまた新しいもの好きの私が「知らないことを知る喜び」に満たされているのを感じています。
最近の気になるトピックは、この2つ。
うつ病の症状を診断できし、治療に役立つ血液検査が開発されたことと
そして、もう一つは「Shadenfreud シャーデンフロイデ」に関する考察。
まず、コロナ以降、日本人のうつ病は急増していて、2013年7.9%→2020年17.3%となっています。
うつの症状に関しては、体の不調から医師に診断されるケースもあるなど、
本人の自己申告や感覚、または診断する側の観察等が正確であるとは限らないということから
特定の遺伝子が活性化することで、診断できる血液検査は客観的データとして有効です。
医師やカウンセリングも相性の問題もあるし、これは良い発明だと思います。
実は、更年期と言われる年齢ではあるものの、ほぼ症状が無く(それは良いことだけど)
辛抱強すぎて不調がわからない自分にとっては、そういう客観的データが有難いと思ったのです。
もう一つ、シャーデンフロイデ。
簡単に言うと、
「自分が手を下さす、自分より何かが上位にある、恵まれていると思う相手の失敗が嬉しい」みたいな感情のことです。
日本でいう「他人の不幸は蜜の味」これですね。
オランダやロシア、その他の国でも、似た言葉があるそうです。
自分の中にある、他者への嫉妬や妬み・嫌悪・劣等感という感情を認めたくないものですが、
誰しも持っている、標準装備の感情だと思います。
歴史家のティファニー・ワット・スミスのTEDでのプレゼンを見つけました。
1688年に定義された「ノスタルジア」という言葉は、当時死に至る病とされていたそうです。
ある学生が今でいうホームシックにかかり、瀕死の状態にあったそうです。
それほど、孤独や寂しさが人の生命を危うくすることを、今の私たちは認識していません。
そのノスタルジアを今の言葉の認識に変えたのは、電話や鉄道の発達によるものです。
歴史家らしく、言葉の意味の変化を例にあげて話てくれたいます。
その彼女が、今は「シャーデンフロイデの時代」だと言っています。
理由の一つには、便利になり多くの人が中毒症状を起こすほど夢中になっているSNSです。
他人のプライベートライフが見たくなくても流れてきたり、自己肯定感の低い自分は
劣等感や複雑な感情を味わうこともしばしばあります。
また、そのシャーデンフロイデを個人の感情として考える時と、組織や社会という大きな枠で捉える場合の違いや有効性について、脳科学者の中野信子さんの面白い記事がありました。
社会としてみた場合、誰か特定の人だけが特別な利益や恩恵を受け続ける場合、それに意義を唱え排除する行動は組織を健全に保ち持続させるために必要な感情であるというくだりに深く納得しました。
不平等に感じること、理不尽なこと、不便なこと、そんなことをただ我慢しているだけでは何も変わらない。
それを変えようとする動きの中にも、シャーデンフロイデの感情要素が含まれているんですね。
時代と共に変化する感情や感じ方を表す言葉が、進化し続けていること、
そして、「様々な文化で用いられている、束の間の感情をとらえた言葉」というフレーズが印象に残っています。
まだまだ知らないことだらけのこの世界で、生きている間にどれだけのことを知ることができのかな。
日々、知らないことを知る喜びに満たされています。