最後の講義 出口治直さん

最後の講義 出口治直さん

 

コロナ禍の4連休。
たまたま目にした番組でしたが、本当に良い講義でした。

講師は、出口治明さん
60歳で日本初の独立系ネット生命保険、ライフネット生命を創業し、
わずか10年で売上100億超の企業へと急成長させ、
閉鎖的な金融業界に旋風を巻き起こした起業家でもあります。

2年前にライフネット生命の会長職を退任されて、
現在は大分県の別府市にある立命館アジア太平洋大学の学長に就任されています。

人生最後なら、何を語り残すのか。
この番組は、各界の第一人者が人生最後の覚悟で珠玉のメッセージを送るという
コンセプトのようです。

知の巨人として、出口さんはオンラインで繋がった150人の若者の様々な質問に答えていました。
しかし、そのメッセージは若者だけでなく、
すでに半世紀を生きた私にとっても、胸に刺さるものばかりでした。

中学生の時、アレキサンダー大王に憧れ、弁護士になろうと思った。
司法試験に落ちて、生命保険会社に勤務したこと、
60歳でベンチャーで起業したこと、
今現在大学で学長をしていること。

これまでのご自身のキャリアを振り返りながら、
「人生のモチベーションはあきらめから生まれる」と話し始めました。

そして、自分の人生はすべて
「偶然の人との出会いの連続でここまで来たのです」

特別にやりたいことがあったわけではなく、
川の流れに身を任せるように、流されてきたと。

多くの人は、人生賭けて何かを成し遂げたいと思うようなものには、
そうそう簡単にはみつけられないもので、
大半の人間は、やりたいことも見つからずに死んでいく。

何か成し遂げたいことがある人は、そのまま泳ぎ切ればいい。

でも、そうでない人がほとんどなのだから、そんな夢や幻想を捨てて、
目の前の仕事や環境の中で、出会いや仕事を楽しみながら生きることで、
自分の居場所が見つかり邁進していくことができるようになるのだと仰っいました。

これは、出口さんがダーヴィンから教わった「種の起源」の理論で、
この地球上で生き残ってきたのは、決して強いからではなく
「運」と「適応力」だということです。
だから、人生も偶然の出会いや偶然の出来事に適応していけば良いということでした。

最後に、出口さんの好きな言葉を教えてくれました。

Go where nobody has gone,  Do what nobody has done.

誰も行ったことがない場所へ行け。
そして、誰もやらなかったことをやれ。

まさに今やっていることが、「前例が無い」の連発で前に進みませんが、
そんな私への力強いYellに聞こえて、嬉しくなりました。

NHKオンデマンドで見えると思いますので、ぜひご覧になって下さい。

 

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