WAW!2日目  無償労働の再分配について

WAW!2日目。
ジョイセフさんのブースで、Googleの山本さんにお会いしました。
山本さんは今、六本木ヒルズのOFFICEの近くに
Googleテレワークラウンジを開設中で、とてもお忙しいそうです。
眼が細ーくなってますよ~!(笑)

二日目は、河野太郎外務大臣の基調講演からスタートです。

今回のテーマである女性の起業については、G20ハンブルク・サミットで
「女性起業家資金イニシアティブ(We-Fi)が立ち上げられたことから、
日本もそれに賛同し、協力する趣旨の事を述べられていましたが、
We-FiをWi-Fiと(あえて)言い間違うなど、和やかなスピーチで笑わせて下さいました。

日本の女性活躍の牽引役として、この方は欠かせない横浜市長の林芙美子さん。
18歳で高校卒業後、お茶汲み、コピーの雑事からスタートした職業人生など、
ご自身の経験から現在の女性活躍についての必要性や
横浜市の具体的な取り組みについてのご紹介があり、
さすがご自身が通ってきた道だけに、行き届いた支援の施策であると思います。

WAW!の会場では、いろんな分野の方とお会いし、
ネットワーキングできるの嬉しいのですが、
結局いろんな所で繋がっている方がほとんどです。
たくさんの共通点や知り合いがあり、またゆっくりお話したい方ばかりです。

WAW!2日目は、いわゆる分科会的に分かれていて、
午前中は、ハイレベル・ラウンドテーブルが4つ。
営業部女性課では、代表の太田さんがパネリストとして登壇する
「無償労働をどう分配するか」に参加しました。

こちらのモデレーターは、大崎麻子さん。
現在は、関西学院大学総合政策学部客員教授を務められていらっしゃいます。

ラポラトゥールは、ロッタ・シルワンダーさん。
ユニセフ・フィリピン事務所代表(スウェーデン出身)太田さんに左側の方です。

パネリストが9人。。様々な背景の専門分野の方から意見が出ることが想定されており、
この様なモデレートは大変なのではないかと思いながら、拝聴していましたが、
大崎麻子さん、さすがです。
こんなに内容の濃いパネルを聞いたことがありません。
実は、これまでいろんなイベントであるパネルトークが、どうも面白いと思えなかったのです^^;

こちらでは、パネリストの専門分野もかなりハイレベルなこともあると思いますが、
やはり、モデレーターの腕次第というところかもしれません。本当に素晴らしいセッションでした。

営業部女性課では、WAW!の開催前にminiWAW!と題し、
各支局で地方で働く女性の生の声を拾い上げ、それをこの場で発表するという準備をしていました。

まず、最初に無償労働についての定義が重要と、
無償労働と無償ケアワークの違いについて明確にし、
このセッションでは、後者の無償ケアワークについて議論することを共有しました。

営業部女性課の地方の支局から集まった声は、地方ならでは!のものも多く、
リアルな声というだけでなく、地方の男性主導社会の象徴のようなものもあり、
他のパネリストからも苦笑いが出るものもありました。
改めて課題を認識する良い機会にもなりました。

SDGsの目標指数の5つの中では、女性が約9割を担っている無報酬の家事労働や、
ケア労働(育児・介護・看護等)を認識し評価することがターゲットの一つに挙げられています。

まず、何が無償ケアワークになるのか、
また、なぜそれが課題となるのかの認識も未だ持たない女性も多く
個々人の意識が、社会の構造変革にどう関わり連鎖していくのか、
そのことから始めなければいけないことよく理解できました。

少し前に、保育所に落ちたことから「日本死ね」と過激なツィートがありましたね。
それが国会でも取り上げられたことから、安倍総理の指示の元
今、日本全体で保育所の増設が進められています。
しかしながら、建物や箱物ができるだけでは、保育環境が整う訳もなく、
潜在保育士がなぜこれだけ多くいるのか、その待遇改善についても大きな要素です。

日本政府は、すでに女性の就業率80%を想定し、環境整備を始めていますが、
多くが保育の質を担保できない、質の悪い保育環境になるのではないかとの危惧する声もあります。
次世代の労働人口となる今の子供達に、質の良い保育環境を提供するためにも、
無償ケアワークが、家庭内での再分配、家庭と社会での再分配が必要となる訳です。

子供の職業観や労働観は、両親によって培われる部分も多く、
また、両親ともに育児に関わった児童の能力について、そうでない児童との比較も
客観的DATAとして出されていることから、男女ともに働くことも育児に関わることも
改めて考えて見る必要があると、強く確信しました。

営業部女子課には、働くママもたくさんいることから、
このような状況を改めて認識し、それぞれのワーク&ライフスタイルへの落とし込みと、
具体的なアンペイドワークの再分配の方法について、話し合いたいと思いました。

書き切れないので、お会いした方には直接お話しながらシェアしていきたいと思います。


午後からは、ハイレベル・ラウンドテーブルで「メディアと女性」
スペシャルセッションで、「若者が考える女性活躍の未来」と
「自然災害時におけるジェンダー平等およびレジリエンス向上」についてでした。

午後からは、各お部屋を回りながら拝聴しました。
メディアも若者の部屋も満席で、立ち見状態でした。
歩き疲れて、広い会場であった災害時のジェンダー平等について
ゆっくりとお聞きしていたのですが、とても興味深いDataがありました。
これまでの震災や災害後、被災者の男性の自殺率は約7割、女性は4割にも満たないということで、
女性の精神的なタフさがこのような所で出ているんですね。
これも深いテーマです。2015年に途上国のトイレ問題について触れたディスカッションがあり、
その時から興味を持っていたテーマですが、精神的にはタフでも肉体的には未だに
性暴力に被害に遭うのは、やはり女性なのです。

みんなで和やかな写真ではありますが、会場の大きなスクリーンでは
シリアの女の子が、全裸で値札をつけられ檻に入れられ売買をされているという動画が流されており、
世界の女性の多くの問題について、受け止めきれない思いをそれぞれに持ってこの場に参加しています。

それでも、自分の持ち場でできることをするしかない、そんな無力さと、
みんなの思いやチカラが集まれば、大きな力になるはず!という期待をもちながら。

この日の夜は、徳島から初めてWAW!に参加したメンバーが来ていたので、
一緒に食事をしながら、たくさんのことを語り合いました。

飲めないお酒を気分で少し飲んでしまったので、帰りはほろ酔い気分でした。

東京滞在3日目で、すでによろ~っとしています。

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