同じ宿に泊まっていた方が、京都西陣の手織り技術の習得のために、
徳島から通っているという話を聞いて、その方のご案内で工房にお邪魔させて頂きました。
お宿から、トコトコと5分くらい、北野天満宮の近く、
五辻通りの細い路地を入った所にありました。
大きな機織りが並ぶ工房に、この方の師匠である先生がいらっしゃり、
和やかな笑顔で出迎えて下さいました。
こちらは、先生が製作中の作品です。
これはお神輿の横にかける布で、十六菊花紋を中心に縁起物が並ぶ目出度い図柄です。
ループで覗かせて頂くと、何と言う細やかな作業の繰り返し‼︎
下絵はあるものの、ほとんど感性で仕上げる職人技にため息が出ます。
壁にかかる作品も、まるで絵画の様ですが、全て綴織です。
グラデーションと曲線が、何とも美しい作品でした。
最近では、若いお弟子さんも増え、帯や値の張る大作でなくて、小物も製作中らしいです。
LEDライトを使ったスタンドや、ピアスやバレッタもありました。
こちらのライトも、織りと巻きの作品です。
こちらの工房では、体験もできるので、海外ので方の訪問も多く、
日本の伝統文化を楽しんでいらっしゃるそうです。
私も体験しようと先生に、「これを作りたい!」とお願いしたのですが、
素人には難易度が高いらしく、、、体験で作れるものではないそうです。
こちらは、購入しました。
金糸と銀糸の織りなすフォルムの美しいピアスです。一目で気に入りました╰(*´︶`*)╯♡
女性の買い物は、値段やスペックじゃなく、やっぱりオーラなんだよね。
この半端ない職人技。
爪をノコギリの様に削り、爪で引っ掻きながら、詰む綴織りの魅力をたっぷりと教えて頂きました。
綴織の正式名称は、西陣爪掻本綴織といい、
西陣織の中でも最も歴史のあるもので、爪で織る芸術作品と呼ばれているそうです。
綴織技術保存会 奏絲綴苑 http://soushitsuzureen.com/